【ご留意ください】 この記事は、筆者の経験に基づく心のケアに関するメッセージであり、医療行為や診断を目的とするものではありません。体調に不安がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
今、更年期の波の中で、体と心がどうしようもなく辛いと感じていませんか。
理由もなく涙が出てきたり、小さなことにイライラしたり、ただ家事をしただけなのにぐったり疲れてしまったり、眠れない日が続いたり、人と会う約束をするのが億劫に感じたり・・・
更年期って、大きな波と小さな波が交互に押し寄せてきます。穏やかな波の日は、１年の中でほんの少ししかありません。
あなたが感じているその辛さ、しんどさは、決して気のせいではありません。
そして、それはあなたが「弱い」からでも、「怠けている」からでも、「ダメになった」からでも、ありません。
私たちは長年生きてきた中で、家族のため、仕事のため、誰かのため、いつも一生懸命、自分を後回しにして頑張ってきました。自分のことは二の次で、周囲を優先し、責任を果たし続けてきましたよね。
今のあなたは、大きな変化の途中にいるだけなのです。
更年期は、その頑張り続けた体と心が「今は休んでいいんだよ」「今は自分のことを一番に大切にしてあげてね」とサインを送っている時期なのです。
ホルモンの大きな揺らぎの中で、あなたの体は懸命にバランスを取ろうと頑張っています。
まるで、長距離走を走り終えたばかりのランナーのように、今は十分な休憩と手厚いケアを必要としている状態なのです。
その感情を否定しないで、「そっか、私はこんなに疲れているんだ・・」と、そっと自分の心に寄り添ってあげて下さい。
あなたはいつも、誰かの期待に応えようと、完璧であろうと、無理をしすぎていませんでしたか？
この時期は、「たまには手抜きしてもいいかな」というよりも、「いかに疲れないようにするか」だと思っています。
ご飯を作るのが辛い日は、お惣菜や冷凍食品に頼る。無理に料理する必要なんてありません。
毎日毎日部屋の掃除や片付けをしないといけない・・・そんなにいつもお客さんが来るんでしょうか？
今日１日、あなたが少しでも心穏やかに過ごせることが大切なのです。
どうか思い出してください。あなたはこれまでも、たくさんの困難を乗り越えてきました。
あなたには、豊かな経験があります。
その「強さは」もう誰かのためではなく、「自分のためだけ」に使ってください。
雨上がりの虹のように、心はまた晴れる
今は真っ暗なトンネルの中にいるように感じているかもしれませんが、この波はきっと過ぎ去ると、私は信じています。
やまない雨はありません。夜が明けない朝はないと、私は自分の経験から感じています。
更年期は、人生の折り返し地点で立ち止まり、本当に大切なものを見つめ直し、新しい自分へと生まれ変わるための、大切な準備期間なのです。
今は焦らず、比べず、ただただご自身の心と体を大切にしてください。
自分のために美味しいお茶を淹れて、そっと静かに過ごす時間を作ってください。
これまで本当によく頑張りました。
あなたはそこにいてくれるだけで良いんです。
あなたの心と体に、優しい温かい光が満ちていきますように。
心からそう願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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